マカオのおすすめビール|定番からクラフトビールまで解説|値段・お土産向け銘柄も紹介

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マカオの歴史とビール事情

マカオのビールの品揃えは、この街の歴史をそのまま映しています。16世紀半ばからポルトガルの居留地として発展したマカオには、本国の食文化とともにスーパーボックやサグレスといったポルトガルビールが深く根付きました。マカオの街なかに数多くあるポルトガル料理店に入れば、今も本場のラガーが当たり前のように並んでいます。

転機は1999年の中国返還。一国二制度のもとで本土との往来が増えるにつれ、青島ビールなど中国勢が日常の主役になっていきます——実は現在、マカオのビール販売量トップは青島です(2022年の市場調査)。香港の定番ブルーガールもスーパーでよく見かける存在で、このあたりはお隣・香港のビール事情ともつながっています。

そして面白いのが地元勢の動きです。返還直前の1996年に、この街初の地ビール「マカオビール」が誕生。さらに2018年創業のFunny Eyeが、2021年にマカオ初のクラフト醸造所を稼働させました。ポルトガル→中国→そしてマカオ自身の醸造文化へ——東西がマーブル模様に混ざり合ってきた歴史を、そのままグラスの中で味わえるのがこの街のビールの魅力です。

この記事では、ポルトガル統治時代から根づいた本場のラガーに、この街生まれの地ビール、お茶や花の香りをまとった新しいクラフトまで——マカオで飲みたいビールを味わい・場面・どこで飲めるかとともに紹介します。

この記事でわかること

  • 現地でよく飲まれる中国・ポルトガルの定番ビール
  • マカオ生まれの地ビール・クラフトビールと味わい
  • マカオでのビールの楽しみ方
  • おすすめのお土産ビール

マカオでよく飲まれる定番ビール

1. 青島ビール(Tsingtao)

マカオのレストランの夕食に並ぶ青島ビールの大瓶(筆者撮影)
マカオの夕食にて。テーブルには青島の大瓶がずらり(筆者撮影)
スタイルペールラガー
アルコール度数4.7%
醸造所青島ビール(中国・青島)
創業年1903年
定番度★★★

日本でもおなじみの、軽快でキレのあるラガー。実はマカオのビール販売量トップ(2022年の市場調査)で、中華系レストランや食堂では定番中の定番。日本のビールと近いすっきりした味わいで、点心や海鮮料理をはじめマカオ料理などいろいろな料理と相性が良いです。ポルトガル系と飲み比べると、マカオの「中国側の顔」が見えてきます。多くの飲食店・コンビニ・スーパーで手に入ります。

2. スーパーボック(Super Bock)

スーパーボック
Photo: Achim Hepp / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0
スタイルヨーロピアン・ペールラガー
アルコール度数5.2%
醸造所スーパーボック・グループ(ポルトガル・ポルト)
創業年1927年
定番度★★★

ポルトガルでもっとも飲まれている国民的ラガーが、統治時代の名残でマカオでも当たり前のように楽しめます。クセのないクリーンな味わい。ポルトガルチキン、エッグタルトなどポルトガル料理と相性が良い。マカオの歴史とポルトガルを感じられる銘柄。多くのスーパー・ポルトガル料理店などで購入や注文ができます。

3. サグレス(Sagres)

サグレス
Photo: Wusel007 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
スタイルペールラガー
アルコール度数5.0%
醸造所セントラル・デ・セルヴェージャス(ポルトガル・リスボン)
創業年1940年
定番度★★★

スーパーボックと人気を二分する、ポルトガルのもう一つの定番。どちらもラガー系でスッキリとした味わいながら、サグレスの方がより軽快でドライ。現地のレストランで2本とも注文し、ニュアンスの違いを飲み比べるのも楽しいです。

マカオ生まれの地ビール・クラフト

4. マカオビール(Macau Beer)

スタイルゴールデンエール/ベルジャンホワイト
アルコール度数4〜5%前後(製品表記により異なる)
醸造所マカオビール社(Macau Beer Company)/2002年よりキリングループ傘下
創業年1996年
定番度★★

マカオに来たならまず試したい、この街で生まれた地ビールブランド。看板のゴールデンエールは、まろやかな口当たりにフルーティーな後味が続く一杯。上面発酵らしい奥行きがあり、量産ラガーとは一味違う飲みごたえです。こってりしたポルトガル料理やマカオ料理との相性も抜群。

爽やかさを求めるならホワイトエールを。オレンジピールとコリアンダー由来の香りが立つやわらかい飲み口で、蒸し暑い日中でもグラスが進みます。ポルトガル料理店や地元スーパーで購入でき、2本そろえて飲み比べるのもおすすめ。

※マカオビールは1996年にマカオで生まれたブランドですが、2002年からキリンビールのグループ傘下となり、現在は対岸・珠海のキリンの工場で醸造されています。品質が安定していて日本人の口にも合いやすいのは、この背景もありそうです。

5. ファニーアイ(Funny Eye Brewery)

スタイルライチ紅茶エール・IPAなど多彩(限定銘柄を次々リリース)
アルコール度数銘柄による
醸造所ファニーアイ・ブリュワリー(Funny Eye Brewery、マカオ)
創業年2018年(2021年にマカオ初の自社醸造所が稼働)
定番度

マカオ初のクラフトブルワリー。看板のライチ紅茶エールは華やかで甘い香りが鼻に抜ける、「東洋と西洋が交わるマカオ」らしい一杯です。ホップの効いたラッキーキャットIPAと対になるファニードッグ・ペールエール(猫と犬の飲み比べも楽しい)、キンモクセイ・ピルスナー、ローズエールなど個性派がそろい、普段ビールが得意でない人でも楽しみやすいラインナップ。

市内の対応レストランやバー、旧市街のテイスティングルームで味わえます。醸造所見学ツアーもあり、クラフト好きなら足を運ぶ価値あり。

お土産におすすめの銘柄

マカオのビールをお土産にするなら、以下の2銘柄がおすすめ。持ち帰りは、割れる心配のない缶が安心です。

銘柄おすすめポイント入手場所
マカオビールマカオ唯一の地ビール。現地でしか買えない希少さが土産向き地元スーパー
Super Bockポルトガル文化を感じる定番。パッケージがシンプルながら印象的スーパー

マカオでのビールの楽しみ方

ポルトガル料理店で本場の組み合わせを

マカオでのビールの醍醐味は、なんといってもポルトガル料理との相性です。バカリャウ(干し鱈)料理やポルトガルチキンに、冷えたスーパーボックやサグレスを合わせれば、まるでリスボンにいるかのような気分に。旧市街のレストランで、ヨーロッパの空気が漂う一杯を味わってみてください。

海沿いのフィッシャーマンズワーフで一杯

海沿いの複合施設・フィッシャーマンズワーフ周辺には、テラス席のあるレストランやバーが集まっています。海を眺めながらマカオビールのゴールデンエールとホワイトエールを飲み比べるのは、この街ならではの体験です。

ビールの値段の目安

安く楽しみたいなら「スーパー買い」が基本。スーパーやコンビニなら、青島などのローカル銘柄は1缶5〜10パタカ程度(約100〜200円)、スーパーボックなどのポルトガル系や輸入銘柄でも1缶10パタカ台からが目安です。レストランやバーで飲むと数倍になります。

※2026年7月時点の目安(1パタカ≒約19円)。物価は変動するため、最新の価格は現地の店頭でご確認ください。

まとめ

ヨーロッパの雰囲気が漂う石畳の旧市街で、ポルトガルを感じながら飲むクリーンなラガー。夜のカジノの煌めきを遠目に、海沿いで味わうフルーティーな地ビール。そして、賑やかな中華食堂で点心と合わせる青島ビール。

ひとつの街に多様な文化が溶け合い、異なる味わいのビールや料理を一度に楽しめるのは、マカオならではの大きな魅力です。マカオへ行った際は、ぜひそこでしか出会えない贅沢なペアリングを楽しんでください。

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