韓国ビールおすすめ銘柄9選|CASS・HITE・TERRAなど有名定番からクラフトまで

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はじめに|韓国で有名なお酒は?

韓国のビール市場は、植民地時代の1933年に設立された2つの醸造所(現在のOBとHiteの前身)を起源とし、長くこの2社が市場を二分する構造が続いてきました。2014年にロッテチルソンがKloud(クラウド)を発売してから競争が激化し、2019年のTerraヒットで韓国ビール市場は大きな転換期を迎えます。

この記事では、韓国旅行中にぜひ試してほしいおすすめビール銘柄9選を、スタイル・味・現地での入手情報とともに紹介します。

この記事でわかること

  • 韓国ビールの特徴と主なスタイル
  • チメク(치맥)・ソメク(소맥)などの韓国ビール文化
  • おすすめ銘柄9選の特徴
  • 韓国でのビールの楽しみ方

韓国ビールの基礎知識

チメク・ソメク文化

韓国のビール文化を語る上で欠かせないのが、치맥(チメク)소맥(ソメク)です。

  • 치맥(チメク):치킨(チキン)+맥주(メクチュ/ビール)の略。フライドチキンとビールを組み合わせる韓国発祥のスタイルで、今や世界的に知られるフードカルチャーです。夜に宅配チキンと缶ビールで過ごすのが韓国の日常的な楽しみ方。
  • 소맥(ソメク):소주(ソジュ/焼酎)+맥주(ビール)を混ぜたカクテル。ビールで焼酎を割ることでアルコールを飲みやすくし、居酒屋や会食でポピュラーな飲み方です。カスやテラが定番のソメク素材として使われます。
韓国のビール文化のポイント
건배(ゴンベ)は韓国語で「乾杯」のこと。グラスが空いたら注ぎ合う文化があり、目上の人には両手で注ぐのがマナー
편맥(ピョンメク)とはコンビニ(편의점)でビールを買ってその場や外で飲むスタイルのこと。気軽にできる韓国流の楽しみ方
한강(ハンガン)は「漢江」のこと。ソウル市内を流れる大きな川で、川沿いの公園は夜に地元の人がビールを楽しむ定番スポット

편의점(コンビニ)で買えるビール

韓国にはGS25・CU・セブンイレブン・Emart24の4大コンビニが全国展開しており、どのコンビニでもCass・Terra・Hiteといった主要銘柄がほぼ確実に手に入ります。冷えた缶(355ml・500ml)や瓶で販売されており、旅行者でも気軽に購入できます。

また韓国のコンビニでは、4캔(4本パック割引)と呼ばれる「4本まとめ買い割引」を採用している店舗が多く、異なるブランドを組み合わせて4本買うと割引になるシステムが広く浸透しています。複数の銘柄をお得に飲み比べられるのは韓国コンビニならではです。

おすすめ銘柄9選

1. Cass(カス)

Cass Fresh 韓国ビール缶
Cass Fresh | Photo: Miguel Andrade / Wikimedia Commons / CC0
スタイルラガー
アルコール度数4.5%
醸造所Oriental Brewery(OB)/AB InBev傘下(ソウル)
発売1994年(韓国国内シェアNo.1ブランド)

韓国で最も売れているビールがこのCass Fresh(카스 프레시)です。1994年にOBビールが発売し、韓国国内で圧倒的なシェアを誇る文字どおりの国民的ビールです。

味わいは非常にすっきりとした軽めのラガーで、苦みは控えめ、炭酸はやや強め。暑い夏の屋外やチキン×ビール(치맥)の場面に最適です。ソメク(焼酎×ビール)のベースとしても定番で、韓国の居酒屋や会食ではまずカスが出てくることが多いです。全コンビニ・スーパーで購入でき、旅行中に最も目にする銘柄です。

2. Terra(テラ)

スタイルラガー
アルコール度数4.6%
醸造所HiteJinro(ソウル)
発売2019年3月(発売39日で100万ケース突破)

2019年3月、HiteJinroが満を持して投入したTerra(테라)は、発売からわずか39日で100万ケースを突破した歴史的ヒット商品です。2025年時点で累計販売数は55億本以上(韓国の成人一人あたり約127本相当)に達しています。

最大の特徴はオーストラリア産「ゴールデントライアングル」地区の麦芽を使用していること。さらに発酵過程で自然に生成された炭酸だけを使う製法で、雑味が少なくクリーンな飲み口を実現しました。カスよりやや重めながらも後味がすっきりしており、「健康志向のビール」として若い世代を中心に支持されています。緑瓶のデザインも印象的で、コンビニの棚でひと目でわかります。

3. Hite(ハイト)

Hite ビール瓶とグラス
Hite Beer | Photo: Tommi Nummelin / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
スタイルラガー
アルコール度数4.5%
醸造所HiteJinro(ソウル)
発売1993年(1933年設立の朝鮮麦酒を前身とする)

HiteJinroの前身「朝鮮麦酒」は1933年に設立され、1993年に「Hite(하이트)」を発売して韓国市場を席巻しました。1990年代から2000年代前半にかけて国内シェア55%超を記録し、長年にわたってカスと並ぶ韓国ビール市場の二強として君臨してきたブランドです。

味わいはカス・テラと同様のすっきり系ラガー。クセが少なくどんな料理にも合わせやすいため、焼き肉・サムギョプサルのお供として定番です。

4. Kloud(クラウド)

Kloud クラウド 韓国ビール瓶
Kloud(클라우드)| Photo: Beatlehoon / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
スタイルピルスナー
アルコール度数5.0%
醸造所ロッテチルソン飲料(全羅北道益山市)
発売2014年(World Beer Awards金賞受賞)

ロッテグループ傘下のロッテチルソン飲料が2014年に投入したKloud(클라우드)は、韓国のビール市場に「プレミアム」カテゴリを確立した異色の存在です。OBとHiteJinroが支配する市場に第三の勢力として参入し、大きな話題となりました。

最大の特徴はオリジナルグラビティ製法。一般的な韓国の大手ビールは発酵後に水を加えてアルコール度数を調整しますが、KloudはドイツのReinheitsgebot(ビール純粋令)に準拠し、発酵後に水を加えない製法を採用。麦芽100%のフルボディな味わいと、通常のラガーより深みのある苦みが楽しめます。World Beer Awardsで金賞を受賞しており、品質の高さは折り紙付きです。なお2023年末より若年層向けにリニューアルした後継ブランド「Krush(クラッシュ)」も展開されており、透明ボトルのスタイリッシュなデザインで話題になっています。

5. Hanmac(ハンメク)

スタイルライスラガー
アルコール度数4.6%
醸造所Oriental Brewery(OB)/AB InBev傘下
発売2021年2月(韓国ビール100周年記念プロジェクト)

OBビールが2021年2月、「韓国ビール誕生100周年」を記念して発売したHanmac(한맥)は、100%国産米を副原料に使用した韓国産ライスラガーです。地元農家から直接仕入れた高品質な韓国産米を使うことで、なめらかな泡立ちと優しい口当たりを実現しました。

2021年韓国酒類大賞(ビール・ラガー部門)と2021年International Superior Taste Awardを受賞するなど、発売直後から高い評価を受けています。カスよりも米由来のまろやかさがあり、後味がすっきりしているのが特徴。コンビニで手軽に入手でき、カスとの飲み比べも面白い選択です。

6. Kelly(ケリー)

スタイルラガー(麦芽100%)
アルコール度数4.5%
醸造所HiteJinro(ソウル)
発売2023年4月(韓国ビール市場の新定番として急成長)

2023年4月にHiteJinroが発売したKelly(켈리)は、「KEEP NATURALLY」を略した名前のとおり、デンマーク産プレミアム麦芽を100%使用したオールモルトラガーです。Terra以来4年ぶりの新製品として登場し、発売からわずか99日で1億本を突破する驚異的なヒットとなりました。

製法上の特徴は2段階熟成(7℃→−1.5℃)。一次熟成後にさらに氷点下近くで熟成させることで、余分な雑味を取り除き、クリーンかつコクのある味わいを実現しています。軽やかなテラとプレミアムなクラウドの中間的な位置づけで、ビール好きにも飲みやすい仕上がりです。GS25・CUなど全コンビニで入手できます。

7. Jeju Wit Ale(チェジュウィットエール)

スタイルウィットビール(ベルギースタイル)
アルコール度数5.3%
醸造所済州ビール株式会社(済州島)
発売2017年(2015年創業)

2015年に創業した済州ビール株式会社が2017年に発売したJeju Wit Ale(제주 위트 에일)は、済州島(チェジュ島)産の感柑(カムギュル)みかんの皮を使ったベルギースタイルのウィットビールです。小麦麦芽ベースに柑橘の皮を加えることで生まれる、さわやかなシトラスアロマと軽やかな酸味が特徴です。

韓国クラフトビールの代名詞として定着したブランドで、済州島の観光と連動したブランディングが成功しています。コンビニやスーパーでも販売されており、大手ラガーとは一線を画す味わいで、韓国クラフトビールの入門として最適な一本です。

8. Magpie Brewing(マグパイブルーイング)

スタイルクラフトビール各種(ペールエール・IPA・スタウトなど)
アルコール度数4.5〜6.5%(銘柄による)
醸造所Magpie Brewing Co.(ソウル・梨泰院 / 済州島)
創業2011年

2011年にアメリカ人エクスパットと韓国人パートナーが創業したMagpie Brewing(맥파이 브루잉)は、ソウル・梨泰院(イテウォン)を拠点とする韓国クラフトビールの先駆け的存在です。ブランド名は韓国の国鳥「カチ(까치/カササギ)」に由来しています。

代表作のPale Aleはフルーティなアプリコット香とシトラスフレーバーのバランスが良く、クラフトビール初心者にも飲みやすい一本。また、塩とコリアンダーを加えたGhost(Gose)は2019年のAsia Beer Championshipでアジア最優秀賞(Barth-Haas Champion Beer of Asia)を受賞し、国際的な評価も高いです。梨泰院・弘大(ホンデ)エリアのタップルームや専門クラフトビアバーで楽しめます。

9. Galmegi Brewing(ガルメギブルーイング)

スタイルクラフトビール各種(IPA・ペールエール・スタウトなど)
アルコール度数4.5〜7.0%(銘柄による)
醸造所Galmegi Brewing Co.(釜山市)
創業2014年1月(釜山初の本格クラフト醸造所)

釜山(プサン)で2014年に創業したGalmegi Brewing(갈매기 브루잉)は、韓国第二の都市・釜山初の本格クラフト醸造所です。「ガルメギ(갈매기)」は韓国語で「カモメ」を意味し、港町・釜山のシンボルとしてブランドに込められています。

アメリカ産ホップ・ドイツ産麦芽・釜山の山から流れる清水を使い、多国籍なバックグラウンドを持つ醸造家たちがそれぞれの個性を活かしてビールを醸造しています。看板商品のYuja Gose(ユジャゴーゼ)は韓国産ゆず(柚子)を使ったゴーゼで、Korea Wine & Spirits Awardsのグランプリやアジアビアチャンピオンシップの金賞を受賞。釜山市内に複数のタップルームを構え、海雲台(ヘウンデ)ビーチそばの店舗は旅行者にもアクセスしやすい立地です。

韓国でのビールの楽しみ方

편의점(コンビニ)で「4캔할인」

韓国旅行でビールを楽しむのに最も手軽なのがコンビニです。GS25・CU・セブンイレブン・Emart24の4大チェーンはほぼ24時間営業で、Cass・Terra・Hiteなど主要銘柄は確実に入手できます。「4캔할인(4本まとめ買い割引)」を活用して異なる銘柄を組み合わせ、宿のロビーや漢江公園で飲み比べるのがおすすめです。

치맥(チメク)でフライドチキンと

韓国旅行の定番体験が治맥(치맥)です。ソウルなら弘大・梨泰院・江南エリアに多数のチキン専門店がある他、宅配アプリ(배달의민족・쿠팡이츠)を使えばホテルや宿にデリバリーも可能です。カスやテラを冷えた状態でフライドチキンと一緒に楽しむのが、韓国流の正統派スタイルです。

クラフトビールタップルームで

ソウルの梨泰院・弘大・乙支路(ウルチロ)エリアにはクラフトビールバーが集中しており、Magpie・The Booth・Craftworksなど複数の醸造所がタップルームを運営しています。釜山では海雲台エリアにGalmegi Brewingのタップルームがあり、ビーチ近くでクラフトビールを楽しむことができます。多くの店舗が英語メニューを備えており、旅行者でも安心して利用できます。

한강(漢江)公園で「편맥」

ソウル市内を流れる漢江(ハンガン)沿いの公園は、夜に地元の人々がコンビニで買ったビールや食べ物を持ち込んで楽しむ憩いの場です。特にヨイド・バンポ・纛島(トゥクソム)公園は夜景が美しく、コンビニで缶ビールを買って川沿いで飲む「편맥(ピョンメク)」スタイルが旅行者にも人気です。ラーメン・おでん・カップトッポギなどのコンビニフードと合わせるのが定番です。

まとめ

韓国のビールは、コンビニで手軽に買える定番ラガーから、チメク・ソメクの文化的体験、済州島や釜山の個性派クラフトまで、多様な楽しみ方が揃っています。旅行スタイルに合わせて以下の表を参考に選んでみてください。

銘柄スタイルこんな人におすすめ
Cass(カス)ラガー韓国No.1定番ビールをまず試したい
Terra(テラ)ラガークリーンですっきりした飲み口が好き
Hite(ハイト)ラガー韓国ビールの歴史・定番を体験したい
Kloud(クラウド)ピルスナーコクと深みのあるプレミアムラガーを飲みたい
Hanmac(ハンメク)ライスラガー韓国産米使用のまろやかな味わいを試したい
Kelly(ケリー)ラガー(麦芽100%)最新トレンドの韓国ビールを体験したい
Jeju Wit Aleウィットビール済州島みかん使用のフルーティなビールを試したい
Magpie Brewingクラフト各種ソウル発クラフトビールのパイオニアを体験したい
Galmegi Brewingクラフト各種釜山旅行でローカルクラフトビールを飲みたい

韓国ビールは、ビールに合う料理、サムギョプサル、プルコギ、チヂミなどとセットで味わうのがおすすめ。韓国料理に合うすっきり系のビールが多いので、ぜひ食事と一緒に楽しんでほしい。

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