エジプトってイスラム圏だけど、お酒は飲めるの?
エジプトでは、場所を選べば旅行者もビールなどのお酒を飲めます。認可を受けたホテルやレストラン、バー、一部の観光リゾートで提供されているほか、ライセンスを持つ酒販店でも購入できます。
酒販店ではビールのほか、エジプト産のワインや蒸留酒も扱われています。なかでも旅行者が選びやすいのが、1897年から親しまれているステラや、ピラミッドのラベルが目を引くサッカラなどのローカルビールです。軽いラガーだけでなく、アルコール度数10%のストロングビールやノンアルコールのモルト飲料もあります。
この記事では、エジプトのお酒事情を押さえたうえで、定番ビールの味わい、現地価格、買える場所、旅行者が知っておきたい飲酒ルールを解説します。
この記事でわかること
- エジプトでよく飲まれている定番ビール
- 酒販店やホテルでの値段と買い方
- 飲酒できる場所とラマダン(断食月)中の注意点
- 日本へ持ち帰るときのルール
エジプトでビールを飲める場所・買える場所
飲むなら認可を受けたホテル・レストラン・バー
エジプトで酒類を飲むときは、認可を受けたホテル、レストラン、バーや一部の観光リゾートを利用します。酒類を扱わない飲食店も多いため、入店前にメニューを確認するのが確実です。
認可された店舗や私宅、一部の観光リゾート以外での飲酒は違法とされています。路上や公園、モスク周辺などで缶や瓶を開けず、店内やホテルの客室で楽しみましょう。
購入はDrinkiesやCheersなどの酒販店で
ホテルの客室で飲むなら、ライセンス酒販店のDrinkies(ドリンキーズ)やCheersが利用できます。Drinkiesは、アルアハラム・ビバレッジズ(ABC)とハイネケン・エジプトの公式販売網。カイロ、アレクサンドリア、ルクソール、ハルガダ、シャルム・エル・シェイクなどに店舗があり、オンライン注文にも対応しています。
エジプトには到着時に利用できる免税店もありますが、ローカルビールの在庫は店舗や時期によって異なります。ステラやサッカラを探すなら、酒販店の方が銘柄と値段を確認しやすいでしょう。
ビールの値段は?
Drinkiesでは、500mlのステラが60エジプトポンド(約190円)、サッカラ・ゴールドが65エジプトポンド(約210円)、サッカラ・キング10%が75エジプトポンド(約240円)で販売されています(2026年7月時点)。酒販店で買う定番ビールは、1本50〜75エジプトポンド前後(約160〜240円)が目安です。
ホテルやレストランでは大きく上がります。2025年のホテル公式メニューの一例では、ステラ500mlが230エジプトポンド(約740円)、サッカラ・ゴールドやハイネケンなどが260エジプトポンド(約840円)。店の立地やサービス料によって差があるため、注文前にメニューを確認してください。
※1エジプトポンド=約3.23円で換算(2026年7月29日時点)
購入は21歳以上を前提に写真付きIDを用意
Drinkiesは21歳以上の利用者に限って酒類を販売し、身分証明書の携帯を案内しています。旅行者もパスポートなどの写真付きIDを用意しておくと安心です。
ラマダン(断食月)中と公共の場での注意
- 公共の場では飲まない:認可された店やホテルの中で飲む。
- ラマダン(断食月)中は提供状況を確認:営業時間が変わったり、日中の酒類提供を休止したりする店がある。
- 日中の公共空間で飲食しない:ノンアルコール飲料であっても、断食中の人への配慮が必要。
- 飲酒後は運転しない:タクシーや配車サービスを利用する。
エジプトのビールはABCの銘柄が中心
エジプトの代表的なビール会社が、アルアハラム・ビバレッジズ・カンパニー(Al Ahram Beverages Company/ABC)です。現在はハイネケングループの傘下で、ステラ、サッカラ、マイスター・マックス、ハイネケンや、ノンアルコールのビレルなどを展開しています。
定番はすっきり飲めるラガーですが、高アルコールのストロングラガーも目立ちます。まずは現地で見つけやすい銘柄から紹介します。
エジプトでおすすめの定番ビール
各銘柄の定番度は、公式の現行商品であることと、酒販店やホテルでの見つけやすさを基準にした相対評価です。
1. ステラ(Stella)
| スタイル | アルコール度数 | ブランド/会社 | 定番度 |
|---|---|---|---|
| ペールラガー | 4.5% | ABC | ★★★ |

エジプトで広く親しまれている国民的ビールがステラです。ベルギーのステラ・アルトワとはまったく別の、1897年に誕生したエジプト生まれのローカルブランドです。
麦芽のほどよい風味があり、後味はクリーンで爽快。香辛料を使った肉料理や揚げ物にも合わせやすく、飲食店や酒販店でよく目にする、エジプト旅で味わいたい王道の銘柄です。
2. サッカラ(Sakara)
| 銘柄 | スタイル | アルコール度数 | 定番度 |
|---|---|---|---|
| Sakara Gold | ライトラガー | 4% | ★★★ |
| Sakara King 10% | ストロングラガー | 10% | ★★ |

ピラミッドのラベルが特徴的なサッカラも、エジプトの定番ビールです。代表格のSakara Goldは、柔らかな口当たりと麦芽の味わいに、ほのかな柑橘と軽い苦味が重なるライトラガー。ステラよりもやや軽い味わいです。
同じブランドのSakara King 10%は、一転して重厚なストロングビール。麦芽の甘みとカラメルのような香ばしさがあり、しっかりした飲みごたえがあります。度数10%とかなり強いため、ゆっくり味わうのがおすすめです。
3. マイスター・マックス(Meister Max)
| スタイル | アルコール度数 | ブランド/会社 | 定番度 |
|---|---|---|---|
| ストロングラガー | 8% | ABC | ★★ |
度数8%のマイスター・マックスは、エジプトで最初の高アルコールビールとして発売された歴史を持つストロングラガーです。
サッカラ・キング10%ほどの強さはありませんが、通常のラガーよりもしっかりした飲みごたえが特徴。330mlと500mlのサイズがあり、Drinkiesなどの酒販店でも見かける銘柄です。
4. ハイネケン(Heineken)
| スタイル | アルコール度数 | ブランド/会社 | 定番度 |
|---|---|---|---|
| ペールラガー | 5% | Heineken/ABC | ★★★ |

国際的な定番ブランドハイネケンも、エジプトではABCが製造・販売しています。
爽快な喉越しとほのかな果実味が特徴。現地銘柄との飲み比べを楽しみたい人や、飲み慣れた海外ブランドを選びたい旅行者にも向いています。
5. ビレル(Birell/ノンアルコール)
| スタイル | アルコール度数 | ブランド/会社 | 定番度 |
|---|---|---|---|
| ノンアルコール・モルト飲料 | ノンアルコール | ABC | ★★★ |
ビレルは、エジプトのPlain Maltカテゴリーで78%のシェアを占める人気ノンアルコールブランドです。
黄金色の見た目としっかりした苦味があり、ノンアルコールでありながら満足感のあるビール風の味わいを楽しめます。お酒を飲まない日の選択肢にも向きますが、ラマダン(断食月)期間中の日中は公共の場での飲用を控え、現地の習慣に配慮しましょう。
エジプトビールをお土産に選ぶなら
エジプトらしさで選ぶなら、国民的ビールのステラや、ピラミッドのラベルが特徴的なサッカラ・ゴールドが候補です。持ち帰りは、瓶より割れにくい缶ビールが安心です。
街中で購入した缶や瓶は100mlを超えるため、通常は受託手荷物に入れます。液漏れに備えて袋に入れ、衣類や緩衝材で包みましょう。保安検査後の免税店で購入した酒類は、封印された保安袋やレシートなどの条件を満たせば機内へ持ち込める場合があります。利用する航空会社と乗継空港のルールも確認してください。
日本の税関で免税になる酒類は、20歳以上の1人につき3本まで(1本760ml換算、合計2,280ml相当)です。缶ビールを複数持ち帰る場合は、本数ではなく総容量で確認しましょう。
まとめ
エジプトでビールを飲むなら、認可されたホテルやレストラン、バーを選び、客室用はDrinkiesやCheersなどのライセンス酒販店で購入しましょう。屋外など公共の場での飲酒は禁止です。また、ラマダン(断食月)期間中は営業時間や提供状況をあらかじめ確認しておくと安心です。
遺跡観光を終えてホテルに戻ったら、冷えたローカルビールを傾けながら旅の余韻に浸る。エジプトならではの一杯を、ルールを守って楽しんでください。
