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香港のビール銘柄って何があるの?
香港旅行の楽しみといえば、小籠包やスパイシーな港式中華!美味しい料理と一緒に「現地ならではのビール」で乾杯したいところですが、「そういえば香港のビール銘柄って何があるんだろう?」と首をかしげる方も多いのではないでしょうか。
実は、昔から香港で親しまれている定番ビールは海外ルーツのものが多く、純粋な「香港生まれ」の大手ブランドはほぼ存在しません。
その代わり、いま香港で空前のブームとなっているのが、2013年以降に急成長した「香港生まれ・香港醸造のクラフトビール」です。
今回は、お茶を使ったユニークなクラフトから、ディープな大排檔(屋外屋台)で飲むべき定番まで、香港で絶対に楽しみたい7銘柄を厳選してご紹介します。
- 現地でよく飲まれる定番ビール
- 香港生まれのクラフトビールと味わい
- 香港でのビールの楽しみ方
- おすすめのお土産ビール
香港のビール・お酒事情
熱帯の夜とビールの関係
年間を通じて高温多湿な香港では、冷えたビールは欠かせない存在です。街のあちこちに立つ大排檔(オープンエアの食堂)や、ネオンが煌めくバー街・蘭桂坊(ランカイフォン)で飲む一杯は、香港旅行の醍醐味のひとつ。蒸し暑い夜に冷えたラガーをあおる感覚は、エアコンの効いたレストランでは味わえないものがあります。
一方で、2010年代以降は香港発のクラフトビールブルワリーが次々と誕生し、Gweilo BeerやYoung Master Breweryといったブランドが国際的な評価を受けるようになっています。定番とクラフト、両方を楽しめるのが今の香港ビールシーンの魅力です。
「香港生まれ」のビールってあるの?
香港では以下の3種が定番ビールですが、いずれも香港生まれのビールではありません。
- サンミゲル=フィリピン生まれ。ただし1948年から香港で現地醸造を続けており(深井→現在は元朗工場)、実は「香港最古の地元醸造ビール」でもあります。
- ブルーガール=ドイツ・ブレーメン生まれ。1906年から香港の商社ジェブセン(Jebsen)が育てたブランドで、現在の製造は韓国(1988年〜OB社に委託)。それでも香港シェア約2割を占める「香港の顔」です。
- カールスバーグ=デンマーク生まれ。1981〜1999年は香港・大埔に自社工場がありましたが、現在は主に中国本土の工場から供給されています。
つまり、香港でよく飲まれてきたのは、フィリピン・ドイツ・デンマーク生まれのビールたちで、香港は「自前の国民的ビールブランド」を持たない街です。そんな中、2013年以降に登場したYoung Master(「100%香港製造」を掲げる)やGweiloといったクラフト勢が、初めての「香港生まれ・香港育ち」のビールとして存在感を増しています。
香港でよく飲まれている定番ビール
1. サンミゲル(San Miguel)

| スタイル | ペールラガー |
| アルコール度数 | 5.0% |
| 醸造所 | San Miguel Brewery Hong Kong Limited(元朗、香港) |
| 創業年 | 1948年 |
| 定番度 | ★★★ |
1948年から香港で醸造され続けている「香港の味」です。軽やかでスッキリしたのどごしに、麦芽の甘みとほのかな苦みがほどよく乗る定番ラガー。蒸し暑い香港の気候にぴったりで、屋台のエビ蒸し餃子や海鮮料理との相性は抜群。どれを飲めば良いか迷った場合は、まずこれがおすすめ。
香港全土のスーパー・コンビニ・レストラン・屋台で広く手に入ります。
2. ブルーガール(Blue Girl Beer)

| スタイル | ペールラガー(プレミアムピルスナー) |
| アルコール度数 | 5.0% |
| 醸造所 | Oriental Brewery(韓国)製造/香港の商社Jebsen & Co.が展開 |
| 創業年 | 19世紀末(ドイツ・ブレーメン発祥)・1906年から香港展開 |
| 定番度 | ★★★ |
青いラベルが目を引くブルーガールは、香港のコンビニやレストランでよく目にするビールのひとつ。ドイツ生まれ・香港育ち・製造は韓国という国際派ですが、香港シェア約2割を握る「香港の顔」と言えるビールの1つです。クリーンな味わいは、日本のキリン一番搾りに近い感覚。ビール初心者でも飲みやすく、ほんのりした麦の甘みとキレのよい後味が、食事の邪魔をしません。
缶のデザインがスタイリッシュで、お土産としてもおすすめ。
3. カールスバーグ(Carlsberg)

| スタイル | ペールラガー |
| アルコール度数 | 5.0% |
| 醸造所 | Carlsberg Group(1981〜1999年は香港・大埔工場で醸造) |
| 創業年 | 1847年 |
| 定番度 | ★★★ |
香港のバーやレストランで注文すると高確率で出てくる定番の一本。デンマーク生まれですが、香港では1980〜90年代に地元・大埔の工場で醸造されていた歴史があり、いまも街に深く根付いています。ホップのほどよい苦みと麦芽のまろやかさが調和した、クリーンで飲みやすいラガーです。ライトな味わいで、広東料理や点心とも相性が良い。「とりあえず一杯」という場面に迷いなく選べます。香港全土のスーパー・コンビニで広く入手できます。
香港生まれのクラフトビール
4. グウェイロー・ビール(Gweilo Beer)
| スタイル | IPA(インディア・ペールエール) |
| アルコール度数 | 5.2% |
| 醸造所 | Gweilo Beer(火炭、香港新界) |
| 創業年 | 2014年 |
| 定番度 | ★★ |
「鬼佬(グウェイロー)」とは広東語で「外国人」を指すスラング。そんな名前を堂々と掲げた香港産クラフトビールの旗手がこのブランドです。看板のIPAはシトラスとフルーツの鮮やかな香りと苦みのバランスが良い。香港で「個性的なビールを飲みたい」という旅行者におすすめ。スーパーでも比較的入手しやすい。
5. ヤングマスター(Young Master Brewery)
| スタイル | ペールエール |
| アルコール度数 | 4.5% |
| 醸造所 | Young Master Brewery(少爺啤/黄竹坑、香港) |
| 創業年 | 2013年 |
| 定番度 | ★★ |
香港の多様な食文化にインスパイアされたクラフトビールを作るYoung Master(少爺)。看板のクラシック・ペールエールは柑橘系の爽やかな香りと、軽やかな甘みの一杯です。食事と一緒にゆっくり楽しめます。
クラフトビアバーやスーパーでも取り扱いがあります。ラベルのアート性も高く、こちらもお土産におすすめ。
6. カーボン・ブリュース(Carbon Brews)
| スタイル | ヘイジーIPAなど多彩(限定銘柄を次々リリース) |
| アルコール度数 | 銘柄による |
| 醸造所 | Carbon Brews(火炭、香港新界) |
| 創業年 | 2018年 |
| 定番度 | ★ |
缶全体を彩るスタイリッシュなアートラベルで、香港クラフトビール界の先端を走るブランド。「本気のクラフトビールを味わいたい」というビール好きに試してほしい銘柄。オンラインショップや一部の高級スーパーで入手可能。
7. ロックチャ・ティービール(Lock Cha Tea Beer)
| スタイル | ティービール(特殊スタイル) |
| アルコール度数 | 約5.0% |
| 醸造所 | LockCha Tea Shop × 地元クラフト醸造所(香港) |
| 定番度 | ★ |
高級茶葉をビールに融合させたLock Cha Tea Beerは、お茶の繊細な香りと余韻を楽しめる独特なビール。
入手できる場所は限られており、Tai Kwun(旧中央警察本部を改装した施設)内のLockCha Tea Houseや、一部の香港クラフトビアバーで提供されています。
お土産におすすめの銘柄
香港のビールをお土産にするなら、以下の2銘柄がおすすめ。
| 銘柄 | おすすめポイント | 入手場所 |
|---|---|---|
| Blue Girl | 香港定番でお土産映えするスタイリッシュなパッケージ | スーパー・コンビニ |
| Gweilo Beer | 香港生まれのクラフトビール。見た目が独特で、比較的手に入りやすい | スーパー |
香港でのビールの楽しみ方
大排檔(大牌檔)で飲む夜の一杯
香港でもっともローカルなビールの飲み方が、大排檔(オープンエアの屋台食堂)でのひとときです。プラスチックの椅子に座り、炒め物や海鮮料理と一緒に冷えたサンミゲルやブルーガールをあおる——エアコンの効いたレストランでは味わえない、香港の夜の空気と一緒に楽しむのが醍醐味です。
ランカイフォン(蘭桂坊)のバー街で楽しむ
夜のビールを楽しむなら、セントラル(中環)のランカイフォン(蘭桂坊)周辺のバーエリアが定番。坂道に沿って多数のバーが立ち並び、カールスバーグやグウェイローをテラス席で楽しめます。週末の夜は特ににぎわい、旅行者も地元の人も混じり合う独特の雰囲気があります。
まとめ
香港旅行の夜、熱気あふれる屋台で乾杯する冷えたサンミゲル。あるいは、熱帯の風を感じながらバーで味わう香港産クラフトビール。
長く親しまれてきた海外ルーツの定番から、勢いに乗る香港生まれのクラフトビールまで、香港にはこの街ならではの多様なビール文化があります。
美味しい港式中華や小籠包のお供に、ぜひあなたのお気に入りの一杯を見つけてみてください!
