はじめに
スイス西部・フランス国境に位置するジュネーブは、国際都市らしい洗練された雰囲気と、スイスらしい伝統が共存する街。
お土産選びでも、ジュネーブならではのブランドや、地元で長く愛される味、そしてスーパーや空港で気軽に買える人気商品まで幅広く揃います。
この記事では、
- ジュネーブ産またはジュネーブ発祥のお土産
- ジュネーブ市内や近郊でお土産を買えるスポット
- スーパーや空港で手軽に買えるアイテム
を、実体験や現地情報をもとにまとめました。旅行中のお土産選びの参考にしてもらえると嬉しいです。
ジュネーブのおすすめのお土産(ジュネーブ産またはジュネーブのお店)
Favarger(ファヴァルジェ)
1826年にジュネーブで創業した老舗チョコレートメーカーで、現在も本社と工場はジュネーブ州ヴェルソワ(Versoix)にあり、地元で親しまれている。
看板商品は「Avelines(アヴェリーヌ)」。ミルク&ダークチョコレート、アーモンド、マダガスカル産バニラなどを組み合わせた、四角いブロック状のチョコレート。
クラシカルなパッケージは高級感があり、お土産用としても映えるのでおすすめ。
ジュネーブ市内の店舗や空港の免税店のほか、スイス全土のCoopなど大手スーパーでも購入可能。旅行中に手に入れやすい。
パッケージ参考:Coop公式ページ

Auer Chocolatier(オーア ショコラティエ)
1939年創業、ジュネーブ中心部にある家族経営のショコラティエ。現在まで6代にわたり、一貫して手作りの技術と伝統を守り続けている。
看板商品は「Amandes Princesses」。1964年に生み出されたこのチョコレートは、キャラメリゼされたアーモンドを香り高いミルクチョコで包み、仕上げに薄くココアパウダーをまぶしたもの。カリッとしたアーモンド、なめらかなチョコ、ほろ苦いココアの三層が絶妙なバランスで、手が止まらなくなる味わい。鮮やかなオレンジ色の箱も特徴的で、高級感があり贈り物に最適。
観光エリアに近い店舗はこぢんまりとしていながらも上品な雰囲気で、地元の常連客にも長く愛されている。
店舗: Rue de Rive, 4 CH-1204 Genève(Googleマップ)
ウェブサイト: 公式サイト
Ovomaltine(スイスの定番チョコ菓子・ばらまきに最適)
1904年にスイスで誕生した麦芽飲料ブランドで、ビスケットやスプレッドなど幅広い商品展開がある。ジュネーブ発祥ではないが、ジュネーブのスーパーや土産店でも入手しやすい定番。
スーパーではオレンジ色のパッケージが目印で、チョコビスケットやチョコバーが特に人気。軽くて日持ちし、価格も手頃なのでばらまき用のお土産に最適。

▶ チョコについてもっと詳しく:スイスのお土産チョコ編
Caran d’Ache(カランダッシュ)
1915年にジュネーブで創業した、スイスを代表する高級画材・筆記具ブランド。社名は「鉛筆」を意味する言葉に由来する。色鉛筆や万年筆、ボールペンなどのすべての製品をジュネーブの自社工場で製造し、精密さと耐久性、鮮やかな発色で世界的に評価されている。
お土産としては、パッケージにスイスらしいデザインが施された色鉛筆セットや、比較的手頃なボールペンが人気。子ども向けからプロ仕様まで幅広く揃い、軽くてかさばらないため旅行者にも好まれる。ジュネーブ市内の文房具店や美術用品店、空港のショップでも入手可能。日本でも銀座に店舗があるが、現地では限定品が購入できる。

ジュネーブ産ワイン
スイス・ジュネーブはフランス語圏に属し、ワイン文化が強く根付いている地域。一方で、スイスのワインは国内消費が多く輸出が少ないため、日本ではほとんど見かけない。
そのため、「日本で手に入らない」「スイス・ジュネーブらしい」お土産としてワインはおすすめ。以下はその一例。
Domaine Les Hutins
ジュネーブ州のAOC地区・Dardagny村にある自然派ワイナリー。現地在住の友人におすすめしてもらった1本で、実際にジュネーブのスーパーで購入し、ラクレットと一緒にいただいた。
軽やかでクセがなく、とても飲みやすく、チーズに合う印象深いワインだった。

Domaine du Centaure
ジュネーブ州ダルダニー村にある家族経営のワイナリー。ブドウの栽培から醸造までを一貫して行い、持続可能な農法にも力を入れている。
赤・白・ロゼのほか、希少品種を使った限定ワインも手掛ける。
La Cave de Genève(ラ・カーヴ・ド・ジュネーブ)
ジュネーブ州サティニーに拠点を置く、ワイン生産協同組合。約400ヘクタールのブドウ畑を管理し、数百の農家が加盟している。
シャスラやガメイなどスイスの伝統品種から、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランなど国際品種まで、15種類以上のワインを生産。白・赤・ロゼ・スパークリングと種類も豊富で、地元では軽やかな白ワイン「Chasselas」が特に人気。
ジュネーブ市内のスーパーや空港でも入手可能。
▶ 関連記事:スイスのお土産(お酒編)
ジュネーブ産チーズ Tomme Vaudoise
ヴォー州発祥で、ジュネーブ州でも作られる柔らかくミルキーな牛乳チーズ。4〜8週間ほど熟成され、スーパーでも見かける定番。

▶ チーズについてもっと詳しく:スイスのお土産(チーズ編)
VICTORINOXのナイフ
1884年にスイスで生まれたVICTORINOX。多機能ナイフが有名ながら、軽量で切れ味の良いキッチンナイフも非常に使い勝手が良く、お土産として人気。
ジュネーブには大規模な旗艦店があり、サイズやカラーリングなどが多種多様で見ているだけでも楽しい。

▶ 詳しくはこちら:VICTORINOXのお土産ガイド
ジュネーブでお土産を買うならここ
Coop・Migros・Manor(大手スーパー)
個人的におすすめなのは、土産店よりもスーパーでお土産を買うこと。現地の生活感が味わえるうえ、その土地に住む人々が日常的に飲食しているものや使っているものが手に入る。
お土産用に作られたものよりも、こうした日常品の方が「スイス感」「ジュネーブ感」が強く、思い出にも残りやすい。さらに、セール品に出会えればお得に購入できることも。
特にチーズはスーパーでも驚くほど品揃えが豊富で、まるでチーズ専門店のよう。種類も価格帯も幅広く、旅行中に食べる分だけでなく、持ち帰り用にも選びやすい。

近郊フランスのスーパー
ジュネーブ旅行中に時間があれば、国境を越えてフランスのスーパーに行くのもおすすめ。例えば、ジュネーブ・コルナヴァン駅から約8kmの場所にある「E.Leclerc(ルクレール)」へは、バスなどでアクセス可能。
私がスイス在住の友人に連れて行ってもらった際も、「スイスは物価が高いので、同じ商品ならフランスの方がずっと安い」とのことで、現地の人もよく利用している様子だった。実際、スイスのスーパーと比べてお土産用のお酒が3割ほど安く、道中も人気でいつも渋滞しているという。
お菓子、チーズ、調味料などの品揃えは圧巻で、見て回るだけでも楽しい。Bonne Maman Galettes、St Michel Galetteといったフランスの焼き菓子もスイスよりも安く手に入る。

ジュネーブ空港の免税店
旅行の最後にお土産を買い忘れた場合は、ジュネーブ空港の免税店が便利。FavargerやCaran d’Acheなど、ジュネーブらしい商品も空港内で手に入る。
特に「Aelia Duty Free」などの大型ショップでは、チョコレート、ワイン、時計、スイス雑貨まで幅広く揃っており、日曜や早朝便でも営業しているため安心。

レマン湖周辺の土産店
レマン湖沿い、特にモンブラン橋から南に渡ったエリア(レマン湖沿い〜マルシェ通り Rue du Marché〜ローヌ通り Rue du Rhône)には、土産物店が点在している。
マグネットやキーホルダー、スイス国旗柄のグッズ、トラムのおもちゃなど、典型的な観光土産が豊富。観光ルートの途中にあるため、短時間でも複数店舗を見て回れるのが魅力。

まとめ
旅行に行くと、その土地発祥のお土産が欲しくなる(少なくとも私は)。今回はジュネーブ産・ジュネーブ発祥のお土産をいくつかピックアップして紹介した。
私はお土産を基本的にスーパーで買い揃えたが、品揃えが豊富で現地の生活が垣間見えるため、「スーパーでのお土産購入」は特におすすめである。
ジュネーブ旅行の計画やお土産選びの参考になればうれしい。