はじめに:SAVER DAY PASS(セーバーデイパス)についてこの記事でわかること
- ✅ SAVER DAY PASSの買い方
- ✅ SAVER DAY PASSをできるだけ安く買うコツ
- ✅ SAVER DAY PASSの使い方
2024年にスイス旅行をした際、高額な交通費を少しでも安く抑えるために「SAVER DAY PASS」を購入・利用した。
安く買うにはちょっとしたコツが必要だったので、この記事では「どうすればお得に買えるのか?」と、「実際の使い方・注意点」についてまとめておきたい。
💡 その前に、「SAVER DAY PASSってどんなもの?何が得なの?」という方は、先にこちらの記事をチェック:
▶ スイスのお得な交通パス一覧|セーバーデイパスとは?パスの違いや選び方まとめ
SAVER DAY PASSの買い方
SAVER DAY PASSを安く買うコツ(先に結論)
SAVER DAY PASSをできるだけ安く手に入れるには、以下の2点が重要:
- 🔹 事前に SwissPassのアカウント を作成しておく(SAVER DAY PASSのオンライン購入に必要)
- 🔹 利用日の6ヵ月前の同日朝、販売開始後なるべく早く購入する
調査した限り、日本時間の10:00または11:00に販売が始まり、販売開始から30〜40分ほどは最安値(CHF29)で買える可能性が高そう。
2月に調査したときは日本時間11時、7月は10時に販売が始まっていた。これはスイスがサマータイムを採用しているためで、販売開始時間自体はスイス時間のAM3時で固定されている可能性が高い。
今後仕様が変わる可能性もあるため、できれば購入予定日の前日などに販売開始時間を一度チェックしておくと安心。
以下で、それぞれの手順を詳しく解説していく。
SwissPassアカウントの作成手順
SAVER DAY PASSの販売開始後にすぐ購入できるよう、事前にSwissPassのアカウントを作成しておくのがおすすめ。
【アカウント作成の手順】
- SwissPass公式サイトへアクセス
- 「Register」ボタンをタップ
SwissPassのトップページ ※当記事の画像は、SwissPassおよびSBB公式サイトの画面を元にしています。
- 「Do you have a customer number?」で「No customer number」を選択。
※この「customer number」はスイス在住者が保有する物理カードの番号。旅行者は通常持っていないので「No customer number」でOK。SwissPassアカウント登録画面 - 名前・性別・生年月日・住所などを入力し「Next」をタップ
- メールアドレスとパスワードを登録し、「Next」で完了
- 確認メールのリンクをクリックしてアカウントを有効化
💡 また、余裕があれば以下の設定も済ませておくと安心。
あらかじめ同行者を登録しておくことで、購入時に同行者を手入力する必要がなくなり、スムーズに購入できるようになる。
- 購入ページ(SBB公式)にログイン
- 上部メニューの「Profile」→「Co-passengers(同行者)」を事前に登録

メニューから「Profile」を選択

SAVER DAY PASSの購入手順
利用日6ヵ月前の同日の朝、販売開始時間の少し前(スイス時間のAM3時前/日本時間の10時or11時)に待機しておいて、販売開始したらなるべく早く以下の手順で購入する。
※できるだけ安く買いたい場合の話しなので、予定がまだ決まっていない場合は、販売初日に購入することが必須ではない
- SAVER DAY PASS購入ページにアクセス(SBB公式)
- 「Sign in」を選択して、事前に作成したSwissPassアカウントでログイン
- 「Purchase online」ボタンを選択
- 利用する日を選択
※この時、販売開始時間より前は「Sold Out」と表示されて購入できない。
販売開始時間をすぎると価格が表示され、購入手続きに進めるようになる。
「Sold Out」と書かれていても、実際には販売前の状態というだけで売り切れではない。左が販売開始前(Sold Out表示)、右が販売開始後(CHF29で購入可)の画面(スマホ) - 同乗者・購入枚数を入力
(参考)我が家の例:大人2名+子供2名(4歳と7歳)→SAVER DAY PASSの購入は2枚だけでOKだった。
・5歳以下の子供は無料のためチケット不要
・7歳の子供はハーフフェアカード購入(親用)+スイスファミリーカード発行(子供用)で無料 - グレード(2nd class または 1st class)を選択
(参考)1st classは日本でいうグリーン車のようなもの。我が家は2nd classを選択 - 「To the checkout」を選択
- 支払情報を入力して購入完了
スイスハーフフェアカードの買い方・使い方についてはこちら
SAVER DAY PASSの販売開始時間と価格変動チェック結果
販売開始から時間が経ち在庫が少なくなると、5CHFずつ徐々に値上がりしていく。
日によって値上がりの速さが違うため、需要がある日ほど値上がりが早いと思われる。
私が実際に購入する時、事前に(購入日の数日前)販売開始時間と価格変動状況チェックした。結果は以下の通り。
⭐ 価格変動チェック結果(2月18日に、8月18日分をチェック)
日付 | 時刻 | 状況 | 価格(CHF) |
---|---|---|---|
2月18日 | 8:00 | 購入不可(Sold out) | ― |
2月18日 | 9:39 | 購入不可(Sold out) | ― |
2月18日 | 11:08 | 販売中 | 29 |
2月18日 | 11:46 | 販売中 | 29 |
2月18日 | 11:56 | 販売中 | 34 |
2月18日 | 17:07 | 販売中 | 34 |
2月18日 | 18:01 | 販売中 | 39 |
※2nd class(ハーフフェアカード利用)の価格。時間は日本時間。
⭐ 価格変動チェック結果(2月19日に、8月19日分をチェック)
日付 | 時刻 | 状況 | 価格(CHF) |
---|---|---|---|
2月19日 | 10:58 | 購入不可(Sold out) | ― |
2月19日 | 11:00 | 販売中 | 29 |
2月19日 | 12:35 | 販売中 | 29 |
2月19日 | 14:39 | 販売中 | 34 |
2月19日 | 19:14 | 販売中 | 34 |
※2nd class(ハーフフェアカード利用)の価格。時間は日本時間。
上記の調査から、スイス時間のAM3時(日本時間の10時or11時)に販売が始まること、そして販売開始後30〜40分ほどは最安値(CHF29)で購入できる可能性が高いことがわかった。
実際、利用日分が販売されるタイミングでこの情報を活かし、慌てず購入して最安値で買うことができた。
ちなみに、6ヵ月後のチケットと比べて、翌日利用分の価格はCHF69と、倍以上になっていた。
SAVER DAY PASSの使い方
SAVER DAY PASSは、SBB Mobileという公式のスマホアプリで表示・利用できる。
チケット購入時に使ったSwissPassアカウントでアプリにログインすると、購入済チケットのQRコードが表示され、現地で車掌に提示すればOK。
通信環境がない場合でも、以下のいずれかの方法で対応可能:
- QRコード画面を事前にキャプチャしてスマホに保存
- 購入時に届くメールに添付されたQRコードを印刷して持参
💡 アプリは出発前にインストール&ログインしておくと安心。
SAVER DAY PASSが使える交通機関・使えない交通機関の例
- 電車:
ほとんどの列車で無料乗車可能。ただし、氷河特急・ベルニナ急行などの一部の観光列車では、別途座席指定料金は必要。 - トラム・都市バス:
ジュネーブ、チューリッヒ、バーゼルなど都市部を含めて、大半が無料乗車可能(SBB提携範囲内に限る)。 - 登山鉄道・山岳交通:
適用される路線とそうでない路線があるため要確認。
たとえば:- ● リギ鉄道 → 無料乗車可
- × ユングフラウ鉄道 → 適用されない(No Reduction)
- × ゴルナーグラート鉄道 → 適用されない(No Reduction)
- ポストバス(PostBus):
スイスの地方の鉄道駅から山間部や小さな村へアクセスできる重要な交通手段。基本的に無料乗車可。 - ロープウェイ・ケーブルカー:
一部が無料、多くは割引または対象外。事前に調べるか現地で要確認。 - 船・遊覧船:
チューリッヒ湖、ルツェルン湖などの定期航路は無料で利用可能。
ただし、ナイトクルーズなど一部例外あり。
SAVER DAY PASSは、SBB(スイス連邦鉄道)を中心に、スイス国内の鉄道・バス・トラム・船などの公共交通ほぼ全域で使えるチケット。
ただし、一部の登山鉄道や私鉄など、対象外の路線もあるので注意が必要。🗺 有効エリアを事前に確認したい場合は、以下のSBB公式マップが便利:
SBB公式|交通パスの有効エリアマップ(英語)
左上のセレクターで「Saver Day Pass」「Half Fare Travelcard」などを選べば、それぞれのパスで乗れる路線が視覚的に確認できる。
SAVER DAY PASSの補足・注意点
- 🚋 トラムやバスでの短距離移動では、SAVER DAY PASSの提示は求められなかった。
- 🚄 ジュネーブからグリンデルワルトへの移動など、IC(長距離列車)や山岳鉄道では車掌さんからSAVER DAY PASSの提示が求められた。
改札での提示は不要で、乗車後に必要に応じてスマホのQRコードを見せる形。 - 🎫 SAVER DAY PASSを購入する際、購入時点ではハーフフェアカードを持っていなくても割引価格で購入可能(購入時にハーフフェアカード適用価格の方を選んで買えばOK)。ハーフフェアカードは旅行日までに購入しておけば問題ない。
- ❌ 購入後のキャンセル・変更は原則不可。
以下の例外はあるが、条件が厳しいため基本的には「購入後の変更はできない」と考えておくのが無難。- 例外1:購入後30分以内はキャンセル可能
- 例外2:病気・事故・死亡などで旅行不能になったと証明できる場合
- 💺 2nd classと1st classの違い
我が家は2nd classを利用したが、十分広く席も空いていたので問題なし。
一度だけ誤って1st classに座ってしまった際は、車掌に「ここは1st classなので移動して」と指摘され、移動することになった。
コメント