はじめに
2024年にブルキナファソを訪れた際、首都ワガドゥグーから車で約2時間ほど東にある町「ゾルゴ(Zorgho)」へ足を伸ばした。
このページでは、ゾルゴという町の雰囲気やアクセス方法、実際に訪れて感じたことを、写真とともに紹介している。
首都とはまた異なる、素朴で落ち着いた町の様子や、移動時のリアルな経験など、旅の記録として残しておきたい内容をまとめた。
ゾルゴ(Zorgho)ってどんな場所?
ゾルゴ(Zorgho)は、ブルキナファソの首都ワガドゥグーから東へ約110kmの場所にある中規模の町。行政的には「ガンズルグ州(Ganzourgou)」の州都で、面積は約480平方キロ、人口はおよそ6万人とされている。
ちなみに東京都千代田区の面積が約11.6平方キロで人口も6万人強ということを考えると、ゾルゴはかなりのんびりした広さの町だと分かる。
※東京都の人口密度すごすぎ。
文化面でも特徴があり、Wikipediaによれば、モシ族の伝統舞踊「ワルバ(Warba)」や、祖先を祀る「ナバスガ祭り」などの文化が残っている(Wikipedia Zorgho)。
ワルバの踊りは「肩とお尻を素早く振りながら列をなして踊る」という独特なスタイルで、YouTubeでも実際の様子が見られた。
アクセスについても触れておくと、ワガドゥグーからゾルゴまでは国道N4を使えば一本道。舗装もされていて道幅も広く、自家用車やバス、バイクなどが多く行き交っていた。意外なほど移動はスムーズだった。
なお、このN4は隣国トーゴへと続く国際幹線道路の一部になっており、交通の要所でもある。
ワガドゥグーからゾルゴへの移動


ゾルゴへはワガドゥグー市内から長距離バスを利用する予定だったが、ちょうど良い便がなく、乗り合い車(ミニバス)で移動することになった。
車両は大型のワゴン車のようなタイプで、屋根の上には人が乗っていたり、バイクや自転車が積まれていたりと、日本ではなかなか見られない光景だった。車内も人でぎゅうぎゅう。移動中に写真を撮っていたら、前に座っていた女性に「ストップ」と言われた(理由は分からず…)。
移動時間は約2時間。写真を撮りたいシーンも多かったが、撮影できる雰囲気ではなかったのが少し残念。
「ゾルゴへ行くなら大自然の中を走っていくのかな」と思っていたけど、実際は違った。
周辺には車やバイクが多く、排気ガスのにおいが強烈で、空気はあまり良くなかった。おそらくガソリンやエンジンの質が関係していると思う。道路沿いで長時間立っていたら体調を崩しそうなほど。
「アフリカ=空気がきれい」というイメージを持っていた自分にとっては、少し驚きだった。
ゾルゴの様子・雰囲気
ゾルゴの町は、ワガドゥグーよりもさらに素朴で落ち着いた雰囲気だった。
観光客が来ることはほとんどないのか、すれ違う人たちからじっと見られることが多かったが、どことなく優しさを感じる視線だった。
町を歩いていると、豚が普通に道を歩いている。誰かが放し飼いしているのか、それとも野良なのかは分からない。

さらに、屋根の上には、大きな黒っぽい鳥(おそらくハゲワシの仲間?)が2羽とまっていた。

車やバイクも多く、ガソリンスタンドも普通にある。その隣には、小さなコンビニのような店があり、飲み物や日用品などを販売していた。意外に清潔感のある店舗で驚いた。


夜のレストランと食事
夜はレストランへ行ってみた。といっても屋外に机と椅子を出しただけの簡素な形式で、灯りもほとんどなくてとても暗かった。

料理は、お肉と野菜の炒め物、とうもろこし、BRAKINAビール(ブルキナファソの地ビール)。
お肉と野菜炒めは見た目はワイルドだが、味はとても美味しかった。

ビールのBRAKINAは軽い飲み口で、ラガータイプと思われる。これも美味しかった。

一方、とうもろこしはとても固くて噛みごたえがあった。日本のとうもろこしは品種改良されているから甘くて柔らかいんだな…と実感した。
下の写真はワガドゥグーで購入した布を、ゾルゴでズボンに仕立ててもらったときのもの。
ただ、残念ながらお尻の膨らみが小さい日本人体型には合わず、履きづらい仕上がりだった。

まとめ・感想
ゾルゴは、旅慣れていない私ひとりではきっとたどり着けなかっただろう。
でも、現地在住の友人に連れてきてもらったおかげで、日本とはまったく異なる空気と文化にふれる貴重な体験ができた。
少し離れた地方都市でも、地元の人の暮らしが垣間見える場所に足を運ぶと、旅の視野がぐっと広がると感じた。
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