ベルクハウス メンリッヒェンの行き方・宿泊記|スイス・グリンデルワルトの絶景ホテルに子連れ旅行

メンリッヒェンの外観 スイス

はじめに|この記事で分かること

  • スイス・グリンデルワルトの絶景ホテル「ベルクハウス メンリッヒェン」の予約方法
  • 「ベルクハウス メンリッヒェン」への行き方(チューリッヒ・ジュネーブから)
  • 「ベルクハウス メンリッヒェン」の宿泊体験記・レビュー

子連れスイス旅行におすすめ!標高2,200mの絶景ホテル「ベルクハウス メンリッヒェン」を写真付きで紹介。予約方法やアクセス、ホテルからの景観や周辺の遊具などを解説。

ロープウェイでしか行けない場所だけど、広大な景観や子どもが遊べる遊具があって、子連れでも安心して楽しめる場所だった。

※「メンリッヒェン」は山の名前で、「ベルクハウス メンリッヒェン(Berghaus Männlichen)」はその山頂にあるホテルの名称です。

ベルクハウス メンリッヒェンの外観(山頂駅すぐ横)
ベルクハウス メンリッヒェンの外観(ロープウェイ山頂駅すぐ横)

【予約】予約方法と注意点

このホテルは、スイス在住の友人から「絶対おすすめ」と強くプッシュされた人気の宿。部屋が早くから埋まるそうなので、早めの予約が安心。

私は2024年8月23日〜25日の2泊分を、まず約9ヵ月前の11月にBooking.comで予約した。宿泊8日前の8月15日までキャンセル無料だったので、まずは仮で押さえることに。

[Booking.comでの予約内容]
大人2名・子ども2名/4人部屋(専用バスルーム付き)
宿泊費:CHF 580(税・サービス料込み)

ただ、あとからホテルの公式サイトを見たところ、そちらの方がやや安く予約できるようだったので、旅行半年前の2月に公式サイトから予約し直し、Booking.comの予約はキャンセルした。

[公式サイトでの予約内容]
料金:CHF 509.60(2泊分・朝食付き・税含む)
ホテル公式予約ページ

ホテルによっては、公式サイトの方が安いだけでなく、キャンセル条件も柔軟な場合がある。このホテルも、公式サイトでは「4日前までキャンセル無料」だった。最終的には、公式サイトの方が安心かつお得だった(2泊で約1万円の差)。

【アクセス】メンリッヒェンの行き方

行き方はロープウェイの2ルート

標高2,200mに位置する「ベルクハウス メンリッヒェン」は、徒歩の登山ルートを除けば、ロープウェイでしか行けない山の上のホテル。アクセス方法は以下の2通り。

グリンデルワルトターミナルからのロープウェイ

グリンデルワルトの「Grindelwald Terminal(グリンデルワルトターミナル)」駅から「Gondelbahn Grindelwald–Männlichen」というロープウェイが出ていて、およそ20分で山頂のメンリッヒェン駅に到着する。
ロープウェイを降りるとすぐ目の前に「ベルクハウス メンリッヒェン」があるので、アクセスもスムーズ。
実際に私たちはこのルートを利用したが、子連れでもまったく問題なかった。

▶ Google Mapsでルートを確認する

  • チケットは SBB アプリ・駅窓口・現地券売機で購入可能
  • ハーフフェアカード(Swiss Half Fare Card)を持っていれば、ロープウェイ料金が半額になる
  • Saver Day Passはこの区間には使えない(割引も無料もなし)
注意:
グリンデルワルト〜メンリッヒェン、ヴェンゲン〜メンリッヒェンのロープウェイは、Saver Day Passの対象外。割引を受けるにはハーフフェアカードの提示が必要。

ヴェンゲンからのロープウェイ

もう1つのルートが「Wengen(ヴェンゲン)」という山あいの村から出ているロープウェイ。
「Luftseilbahn Wengen–Männlichen」という名前で、5〜7分ほどで山頂のメンリッヒェン駅に着く。

ヴェンゲンはユングフラウ観光の拠点としても知られていて、こちら側からアクセスする観光客も多い。

▶ Google Mapsでルートを確認する

ハイキングでのアクセスも可能

観光客の中には、クライネ・シャイデック(Kleine Scheidegg)から2時間ほどのハイキングコースを歩いてアクセスする人も。

私たちも実際に、チェックアウト後にこのコースを歩いてクライネ・シャイデックへ向かい、そこから電車でグリンデルワルト方面に戻った。

登りのハイキングは体力が必要なので、小さい子ども連れや荷物が多い場合はロープウェイがおすすめ。

▶ Google Mapsでルートを確認する(メンリッヒェン→クライネ・シャイデック)

ロープウェイの運行時間には注意

どちらのロープウェイも、夕方には営業が終了するので要注意。
チェックインのタイミングに合わせて、時刻表を事前にチェックしておくと安心。

私が行った8月は、下りの最終便が17:30
実際、最終便に間に合わなかった観光客がいて、現地のスタッフと「どうにか動かせないか」と交渉していた場面も見かけた。

宿泊予定の人や夕方に山を降りる人は、余裕を持って行動した方が良い。

チューリッヒ・ジュネーブからの行き方

チューリッヒ市内からの行き方(チューリッヒ中央駅[Zürich HB]から)

  1. Zürich HB → Interlaken Ost(インターラーケン オスト)
    所要:約2時間(特急[IC])
  2. Interlaken Ost → Grindelwald Terminal
    所要:約30分(ローカル線)
  3. Grindelwald Terminal → メンリッヒェン
    ロープウェイで約20分

▶ Google Mapsでルートを確認する(チューリッヒ → メンリッヒェン)

※Google Mapsではヴェンゲン(Wengen)経由で表示される場合がある。本記事では、グリンデルワルトターミナルからのロープウェイ利用ルートを紹介。

ジュネーブ市内からの行き方(コルナヴァン駅[Genève Cornavin]から)

  1. Genève Cornavin → Interlaken Ost
    所要:約3時間(IC/IR列車で1〜2回乗り換え)
  2. Interlaken Ost → Grindelwald Terminal → ロープウェイ
    あとの行程はチューリッヒからと同じ

▶ Google Mapsでルートを確認する(ジュネーブ → メンリッヒェン)

※ジュネーブ中央駅(Genève Cornavin)はGoogle Mapsや乗換案内アプリで単に「Geneva」と書かれている場合がある

移動にかかる費用について

スイスは鉄道やロープウェイの移動費が高いことで有名。メンリッヒェンに行くまでに、電車とロープウェイを何度も乗り継ぐ必要があるため、それなりに費用がかかる。

例えば、チューリッヒからグリンデルワルトターミナルまでの電車(片道)は、正規料金で大人1人あたりCHF 84前後。そこからさらにロープウェイ(グリンデルワルト〜メンリッヒェン)はCHF 34.00(片道)、往復で合計CHF 236

我が家は「ハーフフェアカード(Swiss Half Fare Card)」を持っていて、これらの料金がすべて半額になった。スイスを周遊する予定なら、ハーフフェアカードは持っておくとだいぶ助かる。

※6歳未満の子どもは無料。15歳未満の子どもはファミリーカード(Swiss Family Card)を持っていれば、大人同伴で無料になる。

また、グリンデルワルト以外の観光地も周遊するなら、「セーバーデイパス(Saver Day Pass)」の利用も検討すると良い。

※チューリッヒとメンリッヒェンの往復(1泊)だと通常料金はCHF 236。
ハーフフェアカードとセーバーデイパスの併用だとCHF 212。これだけだと差は小さいけれど、他の都市にも立ち寄って移動が増えると、全体としてかなりお得になる。

▶ スイスのお得な交通パス一覧に関する記事はこちら

特急(IC)の車窓から見える風景
特急(IC)の車窓から見える風景

【宿泊】体験記・レビュー

「ベルクハウス・メンリッヒェン」は山頂駅の目の前にある山小屋風の宿。ロープウェイでのみアクセス可能という立地も非日常感たっぷり。行くまでの調査や手間がそれなりにかかったが、子供たちの楽しそうな様子が見られて、本当に行ってよかったと思える場所だった。

子供が延々遊べるホテル目の前の遊具

ホテルの外観

ホテルの目の前には、山の上とは思えないほど立派な遊具スペースがある。4歳と7歳の子どもが夢中になって遊び続けていて、その姿を見ているだけでも来てよかったと思えた。

ブランコで遊ぶ子供達

ブランコや滑り台といったおなじみの遊具もあるけれど、どれも景色の中に溶け込むように設置されていて、開放感がすごい。

牛型の遊具・滑り台

スイスらしい牛型の遊具もあって、写真映えもばっちり。日本ではなかなか見かけないデザイン。

ぐるぐる回る形のブランコ

これは「ぐるぐる回る」タイプのブランコ。回り過ぎると気持ち悪くなるので注意。

ちなみに夕方になるとロープウェイが止まり、山の上にいるのはホテル宿泊者だけになる。遊具も貸切状態で、子どもたちは朝から暗くなるまでずっと遊びっぱなしだった。

ロープウェイ営業終了後は貸切状態

ボルダリングも楽しい

地面に埋め込まれたトランポリン

ボルダリングや地面に埋め込まれたトランポリンもあって、身体を動かすのが好きな子には天国のような場所だった。

回転型メリーゴーランド風の遊具

ボーリングも遊べる

他にもメリーゴーランド風の回転遊具や、子ども用のボーリングまであって、大人も一緒に遊べてしまう。

ホテル周辺の景観

ホテルの外に出ると、目の前には360度ぐるりとアルプスの大パノラマ。遮るもののない高地に立って、思わず深呼吸したくなるような景色が広がっている。

ホテルから見える景色

部屋の窓からもこんな景色が見えるなんて、贅沢すぎる。朝起きてカーテンを開けるたびに、これは現実か?と思う。

周囲には放牧された牛がのんびりと草を食んでいて、首につけられた鈴の音がカランコロンと響く。その音がずっと聞こえてくるのも、山の静けさならでは。

牛がたくさんいた

ホテルの部屋と食事

朝食では、チーズやOVOMALTINEのスプレッドなど、スイスらしい食材が並び、どれも美味しかった。

ホテルの朝食

夕食では、「ビーフステーキ」という表記につられて注文したら、まさかの生肉のタルタル。温かい料理が食べたかったので少しがっかりしたが、メニューにはちゃんと “Cold dishes” と書かれていたので完全にこちらの確認ミス。

夕食のタルタルステーキ

ちなみにこの一皿で約4,800円(CHF 28)。スイスの物価の高さを改めて実感した。

まとめ|どんな人におすすめ?

この記事では、グリンデルワルトからロープウェイでアクセスできる標高2,200mの絶景ホテル「ベルクハウス メンリッヒェン(Berghaus Männlichen)」での宿泊体験を紹介した。

ホテルの目の前には遊具が充実していて、子供たちは飽きることなく遊び続けていた。まわりには360度の山岳パノラマが広がり、大人も非日常の時間を味わえる。

都会の喧騒を離れて、自然の中で家族とゆっくり過ごしたい人にぴったりのスポットだと思う。

こんな人に特におすすめ

  • 小さな子どもと一緒に絶景を楽しみたい人
  • 静かで非日常感のある宿に泊まりたい人
  • 遊具・自然・ハイキングを満喫したい人
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