はじめに|スイス旅行で電車の乗換案内アプリはどれを使う?
この記事では、以下のようなことが分かります。
- スイス旅行で使える乗換案内アプリの種類
- アプリごとの機能の違い
- どのアプリを使うのがおすすめか
2024年にスイス・ジュネーブを旅行した際、バスや電車を乗り継いで各地を回る中で、乗換案内アプリが欠かせないと感じました。
ただ、現地には「SBB Mobile」「tpg」など複数のアプリがあり、どれを使えばいいの?と迷うことに。
私は「tpg」と「SBB Mobile」の2つを併用して対応したが、出発前に違いを知っておけば、スムーズに旅を進められたのではと思います。
この記事では、私の体験とその後の調査をもとに、tpgやSBB Mobileの違い・使い分け・おすすめのアプリを分かりやすくまとめます。
スイス旅行で使える交通アプリまとめ
スイスで使える代表的な交通系アプリについて、違いを以下にまとめた。
アプリ名 | 主な運用地域 | 乗換案内対応エリア | チケット購入 | 購入対象の乗り物 | 提供元 |
---|---|---|---|---|---|
SBB Mobile | スイス全国 | スイス全国 | 〇 | 電車・バス・トラム等 | SBB(スイス連邦鉄道) |
tpg | ジュネーブ周辺 | スイス全国 | 〇 | トラム・バス・一部船 | tpg(ジュネーブ州交通局) |
ZVV | チューリッヒ周辺 | スイス全国 | 〇 | 電車・バス・トラム等 | ZVV(チューリッヒ交通連合) |
BVB | バーゼル周辺 | スイス全国 | × | – | BVB(バーゼル交通局) |
tl | ローザンヌ周辺 | スイス全国 | × | – | tl(ローザンヌ交通局) |
各アプリのメリット・デメリットと補足
SBB Mobile
- メリット:Saver Day Passをアプリ内で表示・使用できる。チケット代の後払い(Easy Ride)など多機能で、スイス全国の多様な乗り物のチケットをアプリ内で購入できる。
- デメリット:多機能な分アプリ画面が見づらく、やや使いづらい。
tpg
- メリット:画面がシンプルで見やすく、操作が直感的。
- デメリット:Saver Day Passの連携やアプリ内表示は不可。スイス全国のチケットは購入できず、チケット購入はジュネーブ周辺のトラム・バス限定。
ZVV
- メリット:画面がシンプルで見やすく、スイス全国のチケットが購入可能。
- デメリット:Saver Day Passの連携やアプリ内表示には対応していない。
BVB
バーゼル周辺に特化した鉄道アプリで、日本からの旅行者が使う必要は基本的にない。
tl
ローザンヌ周辺に特化した鉄道アプリ。英語表示ができず、日本からの旅行者が使う必要もほぼない。
こんな人にはこのアプリがおすすめ
旅行者の状況別に、おすすめの交通アプリを整理した。
シンプルに乗換案内機能だけ使いたい人
tpgアプリがおすすめ。ジュネーブ周辺での利用を想定したアプリだが、スイス全国の乗換案内にも対応している。
画面がシンプルで英語表示も分かりやすく、乗り降りする駅名の入力がしやすい。
検索履歴も見やすく、動作も軽快。
Saver Day Passをアプリで使いたい人
SBB Mobileアプリの利用がおすすめ。乗換案内機能に加えて、Saver Day Passのアプリ内表示・使用に対応している。
多機能なアプリのため、多少使いづらさはあるが、これ1つで完結できる点は便利。
複数アプリを使い分けても構わない人は、SBB Mobileアプリとtpgアプリの併用もおすすめ。
実際に私はこの2つを併用していた。Saver Day Passを提示する場面ではSBB Mobileを使い、普段の乗換案内にはtpgを利用していた。
主にチューリッヒを観光する人
ZVVアプリがおすすめ。チューリッヒ周辺の移動に特化しており、トラムのチケット購入や「Check-in Ticket」(後払い式)にも対応している。
Check-inチケットは、乗車時にボタンを1つ押すだけで記録され、降車後に自動で精算される仕組み。
便利ではあるが、仕組みがやや複雑なので、短期旅行者にとっては少し分かりづらいかもしれない。
tpgアプリの使い方
tpgはややマイナーなアプリなので、簡単に画面と使い方を紹介しておく。
1. アプリを開き、ホーム画面の「Enter starting point」で乗車駅を入力

2. 「Enter destination」に目的地を入力

3. 「Search」ボタンをタップ

4. 検索結果が表示される。
いくつか表示される乗車時間と経路のリストをタップすると、詳細が確認できる。

詳細画面では、途中の駅の名前や通過時間が分かるので、土地勘がない私も現在地を把握しやすく、安心して移動できた。

トラムは路線が複数あるが、番号が表示されているため、どれに乗れば良いかはすぐに分かる。
検索結果に「14」と表示されていれば、電車上部に書かれた14番のトラムに乗ればOK。

結論:旅行者におすすめアプリは?
どのアプリも乗換案内は全国対応なので、「チケット購入をどこでするか」「どれが使いやすいか」で使い分けるのがおすすめ。
- ✅ スイス全国のチケット購入&Saver Day Passを使いたい → SBB Mobile
- ✅ 乗換案内だけシンプルに使いたい → tpg
- ✅ チューリッヒ中心に観光 → ZVV
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