この記事では、スイス・ジュネーブで実際に購入・試食したチーズの中から、「スイスってチーズが有名だけどどれを選べばいいの?」「チーズ好きな人へのお土産はどれがいい?」「おすすめの食べ方や料理方法は?」といった疑問に答える形で、本場のおすすめチーズを紹介します。
スイスチーズの特徴
スイスチーズは地域により異なり、東側(ドイツ語圏)はハードタイプ、西側(フランス語圏)はソフトタイプが中心。スイスのスーパーでは、大体大きめのチーズ売り場があり、多種多様なチーズが売られており、購入場所には困らない。
おすすめチーズ①:グリュイエールチーズ(Gruyère cheese)
スイスの代表的なチーズで、セミハードタイプ。フランス語圏のグリュイエール地方というところが原産。エメンタールと比べてチーズに穴が空いてない(あっても小さい)。
うちの奥さんが一番気に入っていた。確かに私も美味しいと思ったので、お土産としても現地での食事で食べるとしてもおすすめ。単体で食べても濃厚でコクがあって美味しいし、チビチビ食べながら白ワインを飲むとすごく良く合う。独特な香り。
というか、チーズの味の表現って全部「濃厚でコクがある」じゃない?と思った。食レポって難しい。でも本当に美味しい。
チーズフォンデュは、このグリュイエールチーズとエメンタールチーズと白ワインを混ぜて作るらしい。

チーズフォンデュだけでなくクロックムッシュなどにもよく使われる。日本に帰国してからも食べたくてスーパーで探したが、成城石井にたまに売っているのを見かける(ただ、高い…)。

AOPと書いているが、これは、「原産地名称保護制度」で、スイスの正統なグリュイエールである証らしいので、このマークがあると安心。
ジュネーブのスーパーでは100gあたりおおよそ3〜4CHF(約500〜600円)で販売されていたが、ブランドや熟成度合いにより価格差はある。写真は特売(Action)商品でお得に購入できた。
おすすめチーズ②:エメンタールチーズ(Emmental cheese)
ベルン州のエメンという地域で作られている、グリュイエールと同じくスイスの代表的チーズ。スイス国外ではエメンタールチーズのことを「スイスチーズ」と呼ぶ場合もある。黄色いハードタイプで、トムとジェリーに登場するような穴が空いているタイプのチーズ。
穴は、発酵させる時に発生する炭酸ガスの泡が固まったもの。風味豊かでありながらマイルド。子どもでも食べやすいらしいのだけれど、うちの子は残念ながら食べなかった。
おすすめチーズ③:ラクレットチーズ(Raclette cheese)
スイス発祥の伝統郷土料理のラクレットに使われるセミハードチーズ。ラクレット(料理)は、「チーズを温めて、溶けた部分をこそぎ取って食べる」という魅力的な響きの料理。溶かしたチーズをじゃがいもやパン、ブロッコリー、玉ねぎなどの野菜にかけて食べる。
これも友人宅で食べさせてもらったが、クセがなくて食べやすく、非常に美味しい。写真映えもする。

スイスにはラクレット用のプレートがあって、切った後にお皿の上でチーズを溶かして食材にかけて食べた。これはモダンスタイルらしい。本来はAOP認証を受けたものだけがラクレットチーズらしいが、世界各国で似たスタイルのラクレット風チーズが作られており、スーパーなどでも手に入りやすくなっている。
おすすめチーズ④:パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)
こちらはスイスでなくイタリアの代表的なチーズ。ガイドブックには載ってなかったが、スーパーに普通に売っていたし、パスタにかけて美味しかった。

牛乳由来のハードタイプのチーズで、芳醇な香りと深い旨味。イタリアの特定地域で決められた方法で作られたものしか名乗れない「チーズの王様」。ただし模倣品も多く出回っているとのこと。
グリンデルワルトで出会ったチーズたち



グリンデルワルトのホテル朝食では、地元産のチーズが豊富に並んでいた。以下のようなチーズが紹介されていた:
- ALPENKRÄUTER MUTSCHLI:(アルプンクロイター・ムッチュリ)グリンデルワルト産の牛乳で作られたハーブの効いた半硬質で低温殺菌のチーズ
- EIGER MUTSCHLI:(アイガー・ムッチュリ)グリンデルワルト産の山のミルクから作られたチーズで、マイルドな香りとクリーミーな食感が特徴
- WEISSE SPINNE:(ヴァイセ・スピンネ/白いクモ)白カビチーズ(カマンベールのようなタイプ)グリンデルワルト産の低温殺菌された山のミルクを使用。
- GRINDELWALDER PFEFFERKÄSE:(グリンデルワルトのペッパーチーズ)特製スパイスミックスにより、ペッパー入りでスパイシーなチーズ
アッペンツェラーチーズ(Appenzeller)も有名!
今回の旅行中には食べ損ねたけれど、スイスを代表するチーズとしてアッペンツェラーチーズ(Appenzeller)も有名。1200年代から作られている歴史あるハードタイプのチーズで、熟成中にハーブ入りの塩水で表面を繰り返し洗うため、個性的な香りと風味が特徴。
小さな穴があり、ナッツのような風味でフルーティーな味わいとのこと。書いていて「これも食べておけばよかったな…」と軽く後悔した。
チーズの購入場所と持ち帰りのポイント
チーズはCOOPやMigrosなどのスーパーで手軽に購入できる。私はジュネーブから8kmのフランスのスーパー「E.Leclerc」とCOOPで購入。フランスのスーパーはスイスよりもかなり安い!

痛みやすいため最終日に購入。真空パックされている商品が安心。量り売りでも希望すれば真空対応してくれることも。
日本への持ち込みは基本OK(旅行者のお土産扱い)だが、大量・商業目的・郵送は要注意。詳しくは農林水産省の 乳製品の検疫ページ を確認。
まとめ
チーズ好きには天国のような場所だった。日本で買うと高価なので、お土産としてたくさん買って帰ったつもりだったが、あっという間に食べきってしまい「もっと買えばよかった」と後悔。日本では小さなチーズが高値で売られているため、旅行時は多めの購入がおすすめ!
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